ヒートショックとは?
急激な温度変化によって血圧が大きく変動する健康被害のことを言います。軽度であればめまい程度の症状となりますが、重度になると脳卒中や心筋梗塞などの脳疾患や心疾患に陥ってしまう可能性があります。
この時期には「屋内と屋外」、屋内でも「居間とその他の部屋」とで寒暖差が大きくなります。入浴時においても、脱衣所と浴室の温度差は広がり、ヒートショックのリスクが高くなります。
ヒートショックが起こる一連の流れ
- 暖かい室内→血圧安定
- 寒い脱衣所→血圧上昇(血管が収縮し血圧が上昇する)
- 寒い浴室→さらに上昇
- 熱い湯船→急激な血圧低下(血管が拡張し血圧が低下する)
この流れが、ヒートショックの起こる可能性の中で一番高いため、特に注意が必要です。
ヒートショックを未然に防ぐポイント
入浴前に家族に一声かける
➡入浴時にヒートショックにより心肺停止状態になってしまった場合、発見が遅れ救命率が下がってしまうため、同居人がいる場合は入浴のことを伝えてから入りましょう。
暖房器具やシャワーなどで、脱衣所と浴室を暖めておく
入浴の際はかけ湯などで徐々に身体を暖める
➡できるだけ温度差をなくし、急激な血圧の変化を避けましょう。
食事や飲酒後の入浴は注意!
➡食事や飲酒の直後は血圧が低下しやすくなるため、ヒートショックになりやすくなります。また、アルコール以外の水分はヒートショックの予防になりますので、入浴前に水分補給をしましょう。
高齢者の方は注意!
➡年齢とともに血圧を保つ機能が低下するため、持病がなく元気な方でも気を付ける必要があります。
持病がある方は注意!
➡糖尿病、脂質異常、高血圧の方はヒートショックを起こす危険性が高いとされています。なぜなら、動脈血管が硬くなることによって血管の機能が低下するからです。
などが例に挙げられます。
以上のポイントに注意して、ヒートショックを予防しましょう。